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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第55章 荷物の中身




沖「念の為、ですよ?
そのもしもの時なんて
私が来させませんから」


昴さんの手が私の頭を撫でて
髪に指が通る


それだけで心を曇らせるものを
スーッと追い払ってくれる


大丈夫。


私は昴さんの背中に腕を回した


昴さんが立場上、
表立って動けないのは
理解している


私は昴さんと…いや、秀一さんとの
平和で明るい未来の為に
自分が出来る事、
やり遂げなければならない事を
しっかりと熟さなければいけない


『必ず上手くやります
それからちゃんと昴さんの元に
帰って来ます、安心して下さい』


私は昴さんを見上げて
にこっと笑った


昴さんは髪を撫でていた手を
滑らせて頬を包む


額にキスを落とされた


沖「約束ですよ」


『はいっ』














ーーーーーーーーーーーーーーーー


それから指定された場所に
私は時間通りに向かった


ベルモットによると
ある人物とは行けば分かるとのこと


もしベルモットが私の事を
組織に話していたとしたら
指定された場所にいるのは
ジンだろう…


だが、彼女は
APTX4869の薬の効果を
隠している


ジンが待ち構えている事は
無いはず…だけど油断は出来ない


昴さんはきっと指定の場所が
見える建物からいつでも狙撃
出来る様にしてくれているだろう


私は昴さんに渡された拳銃を
バックの中に忍ばせて
指定の場所で相手が来るのを待った


しばらくして
目の前に見覚えのある車が停まった


安室さん…


いや、バーボン…


車の中から金色の髪の男が
出て来た


バ「まさか相手がここに居るとは
思ってもいませんでしたよ」


『それは私も同意見です』


バ「とりあえず中へどうぞ」


そう言い、バーボンは
助手席のドアを開けて
私を車内へ入れた


続いて運転席にバーボンが座る


バ「後ろに積んである荷物を渡す前に
聞かせてください…一体貴女は
組織とどんな関係があるんですか?」


私は後部座席にある大きな段ボール箱に
一度視線を移した後、
バーボンの顔を見た


『お答え出来ません』





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