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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第55章 荷物の中身





送り主はベルモットからで


ある人物から
荷物を受け取って欲しいとの事


私の今後の仕事に関わる荷物らしい…


私はその事を秀一さんに伝えようと
書斎を訪れた


『…秀一さん…あ、昴さんでしたか』


秀一さんだと思いながら
書斎の扉を開けると
そこに居たのは昴さんだった


沖「どうしました?」


私は昴さんの側に寄り
組織のスマホの中身を見せた


『…って事なので、
荷物を受け取りに行きます』


昴さんは顎に手を当て
少し考え込んだ


沖「…分かりました」


そう言うと、昴さんは
椅子に座ったまま
私を抱き寄せてきた


沖「本当は行かせたくありませんが
もしその荷物を受け取らなかったら
葵さんがどんな目に合うか
分かりません…呉々も気をつけて下さい」


背中に回った腕に力が込められた


私はお腹に顔を埋める昴さんの
頭をぽんぽんと撫でた


『大丈夫ですよ…』


口ではそう言ったものの
正直、こわい


改めて実感する
私が置かれている立場


組織に歯向かえない上に
子供の姿のティフィンじゃない…


ベルモットから連絡が来たと言う事は
上手くやってくれてるのだろう


物凄く不安定で
いつ足元が崩れてもおかしくない
そんな崖の上に立っている様な感覚


私は今、危険な所にいるんだ…


私はいつのまにか
昴さんの頭を両腕でぎゅっと
抱き締めていた


沖「葵さん…」


私を呼ぶ声にハッとして
腕から昴さんを解放する


『すいませんっ…』


すると、昴さんはパッと立ち上がると
私の腕を引いて書斎を出る


『す、昴さん?』


向かった先は昴さんの部屋


部屋に入ると昴さんは
クローゼットを開けて
中から何かを取り出した


沖「手を出して下さい」


私は両手を出した


その上に取り出した物を置かれた


それは拳銃


沖「…もしもの時はこれを使って下さい」


私は手の上に置かれた拳銃に
目線を落とした


沖「使い方は分かりますよね?」


『…はい』




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