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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第48章 対峙




痺れる体


秀一さんの拳銃を構える腕に手を伸ばした


『バーボン!拳銃を下ろして!』


バ「ティフィン、貴女が
僕の元に来てくれれば
拳銃を下ろしますよ」


ふと、秀一さんの腰に
もう一丁拳銃があることに気付く


『秀一さん!下に降ろして!』


赤「悪いがお前を
離す訳にはいかない」


麻痺する体を無理矢理動かした


腰の拳銃を奪い取り
更に秀一さんの
左手にある拳銃を奪って
秀一さんの腕から
するりと抜けて地面に飛び降りた


すかさず両手に拳銃を持ち
秀一さんとバーボンに
銃口を向けた


私はなり振り構っていられなかった


赤「おいっ!」


『2人とも動かないで!
バーボン拳銃を下ろして!』


声を張り上げた


じりじりと嫌な汗が伝う


指が痺れる


それでもバーボンは拳銃を下ろさない


秀一さんが動く気配を感じた


『動かないで!』


痺れる体に鞭を打つように
声を出した


『秀一さん、私を信じて…』


赤「…わかった」


秀一さんの返事を聞いて
両手に持った拳銃を
バーボンに向けた


私は秀一さんに背を向けて
秀一さんの前に立った


『バーボン、早くその銃降ろして』


引き金に掛けた指先が震える


麻痺した体の所為で
神経が鈍る


指先がヒクつく


バーボンも限界のはずだ


お互い何かの拍子に指先に力が
入れば引き金を引いてしまう


私は照準を
バーボンの拳銃に向けた


大丈夫…私なら
バーボンの体に当てずに
拳銃を弾き飛ばせる


バーボンの指先に
力が込められたのを確認した


私は咄嗟に後ろにいる
秀一さんの方に体を向けた


パァン…と銃声と共に
秀一さんの体を押し倒した


左肩がじわじわと熱い


弾が掠ったのか…


赤「…葵!」


バ「ティフィン!」


私は右手で拳銃をバーボンに向けた


『やってくれたわね…』


照準をバーボンの持つ拳銃に合わせて
引き金を引いた


パァン…!


見事に拳銃を弾き飛ばした


『動くな!』


バーボンはピタっと動きを止めて
両手を上に挙げた


バ「…ティフィン」



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