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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第48章 対峙




富「何が可笑しい!」


『最初から全て録音済みですよ』


そう、私はここへ来た時から
秀一さんに言われた通り
音声を録音していた


富「…甘いよ、お嬢ちゃん」


その言葉と同時に
腕にチクっとした痛みが走った


急に体が痺れる


富「少し神経が麻痺する薬だよ」


『…甘いのはおじさんの方よ…』


震える体に力を込めて
時計型麻酔銃を構えて打った


『…この録音されたボイス
貴方の悪事…マスコミや世間に
公表されたく無ければ
取引に応じて下さいね…
…おやすみなさい』


言い終わると
おじさんは眠るように
私の横に倒れた


私も体が痺れて
もう全く動かなくなっていた


おじさんに打った
麻酔が切れるのが先か


私の体が動けるようになるのが先か…


そんな事を思いながら
天井を眺めていた


すると扉がカチャリと開く音がした


赤「迎えに来ましたよ、お嬢様」


扉の方を向くと
執事の服を身に纏った
秀一さんが立っていた


『…秀一さん、その服…』


赤「ああ、この屋敷に潜入する為に
執事に扮していたところでな…」


そう言いながら秀一さんは
私の体をひょいっと抱き上げた


『…似合いすぎます』


そう言うと秀一さんは
にやりと口角を上げた


赤「さて、お家に帰りましょうか
葵お嬢様」


私を抱きかかえたまま
堂々と屋敷を出る


門の外には
白いスポーツカー


バーボンの車だ


『…秀一さんっ』


赤「大丈夫だ」


秀一さんは私の頭を
優しく撫でてくれた


白いスポーツカーの
扉が開いて中からバーボンが出て来る


バ「…赤井秀一…
その子を渡してくれますか」


赤「それは出来ないな」


バ「なら、力尽くで奪うのみ!」


バーボンは拳銃を構えた


同時に赤井さんも拳銃を構える


緊迫した空気が辺りを包んだ


『…だめっ!…2人ともやめて!』


声を振り絞った


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