【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第37章 名前※
大好きな人と
一緒に居られなくなるのは
絶対に嫌だ…
赤井さん…
私は涙を拭いて
赤井さんの部屋に向かった
コンコン…と扉を叩く
赤「入っていいぞ」
扉を開き中に入ると
赤井さんはベッドに寝転がり
本を読んでいた
赤「おいで」
私の様子が変な事に気付いたのか
赤井さんは本を閉じて
ベッドの横を空けて
空いた場所をトントンしている
私はその空いたスペースに
入り込んだ
ふわっと香る赤井さんの匂い
ぎゅっと赤井さんを抱きしめた
赤「怖い夢でも見たのか?」
黙って首を横に振った
赤井さんは私の頭を撫でてくれる
顔を上げて赤井さんを見上げると
頬に手を添えられて
優しく軽めのキスをしてくれた
赤「こんなに目を腫らして
一体どうしたんだ」
『…赤井さんのことが
好きすぎて…苦しいんですっ
離れたくないんです』
赤「急に甘えん坊になったな」
赤井さんは私の顔中に
ちゅっちゅっとキスを落としてくる
赤「俺も葵が好きだ…
愛してる…離さない」
唇を奪われて
いつもより甘く深いキスをされる
『…赤井さん…』
赤「そろそろ名前で
呼んでくれないか?」
『…秀一さんっ…』
赤「…葵…愛してる」
再び重なる唇
いつだってそう…
私の不安をかき消してくれる
髪を撫でてくれる大きな手
安心を与えてくれる優しい腕
仄かに香るタバコとコーヒーの匂い
全部好き…
秀一さんの胸板に顔を埋めた
この人ともっと繋がりたい…
心も体も…
『…秀一さん…えっちしたい…です』
小さな声で呟くように言ってしまった
するとぐるんと
体を押し倒されて
秀一さんが上から私を見下ろした
赤「今日はやけに積極的だな」
前髪をかき分けられて
額にキスをされる
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