【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第36章 安室さんとデート
その時安室さんの車が
バーンと開いて
中から安室さんが出てきた
安「ベルモット!
彼女から手を離して下さい」
拳銃を構えながら
安室さんは近づいて来た
べ「あら、お目覚めのようね」
『…ベルモット…』
べ「安心しなさい
この事はまだ黙っていてあげるわ」
ベルモットは耳元で
私に囁くと身を引いて
私から離れていく
べ「またね、バーボン」
そう言ってベルモットは
バイクに跨り走り去っていった
安室さんは走って私に近づいてきて
抱き締めてくる
安「あの女に何もされてませんか?」
焦った表情の安室さん
『安室さん、私は大丈夫です
何もされてませんから
安心してください
とりあえず車へ戻りましょう?』
私は安室さんを引っ張って
車の運転席に放り込んで
助手席に座った
安室さんは何か考え込んでいた
しばらくすると
安室さんが口を開く
安「…まさか貴女ベルモットと
知り合いですか」
『…まぁ、知り合いですかね…』
安「どちらの味方なんですか」
先程考えていたのは
きっと私が実は
組織側の人間なんじゃないかと
怪しんでいたのか
『私を疑っているようですが
私は安室さんの味方ですよ』
目を見て話した
安「…そうですか
すいません、動揺し過ぎました」
『今日は何だか
安室さんらしくありませんね』
安「葵さんと居ると
気が抜けてしまいます」
『私の所為ですか』
むぅっとすると
安室さんは私の髪を撫でて
表情を変えた
安「ベルモットと何を
話していたんですか」
『…ティフィンを知らないかと
聞かれただけですよ』
ティフィンは私…
このまま大人の姿のままなら
ベルモットは私を組織に
連れて行ったりしない
APTX4869が幼児化する薬だと
ジンは知らない
ベルモットは知っていて
それを伝えていない
だから私はまだ大丈夫…
私が飲んだ改良型は
安定していない部分が多い
また幼児化する可能性がある
赤井さんに今日の事を
伝えた方がいいのかな…
私は頭を悩ませた
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