【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第36章 安室さんとデート
安室さんはシートベルトを外して
私にガバッと抱き着いてきた
『わぁっ…ちょっと安室さんっ』
安「葵さん…キスしたい」
そう言うと安室さんは
私の頬に手を添えて
顔を近づけてくる
ちゅっちゅと
啄ばむようなキス
唇が離れると
再び抱き締められて
安室さんは私の肩に顔を埋めた
安「…もう少し、
このままで居させてください」
なんだか今日の安室さんは
年下の男の子に見えた
安室さんの柔らかくて
サラサラな髪を優しく撫でた
しばらくそのままで居ると
すーすーと規則正しい寝息が聞こえた
デート中に寝落ちは
あり得ないなんて思わず
相当疲れているんだろうなって思った
安心して緊張の糸が切れたのかな
安室さんを運転席側のシートに戻して
そのままシートを倒した
風邪引かないようにと
来ていた上着を上から掛けた
初めて見る安室さんの寝顔に
ほんの少しだけドキドキした
イケメンは何しててもイケメンだな
少し外の空気を吸おうと
車のドアを開けて外に出る
ん〜っと伸びをして
港の海を眺めていると
後ろから声を掛けられた
べ「Hello 子猫ちゃん」
後ろを振り返って驚いた
ベルモット…
『ど、どちら様でしょうか?』
べ「連れの車を見かけたから
跡をつけてきたのよ」
安室さんでも
跡をつけられている事に
気付かないなんて…
べ「そしたら助手席に
こんな可愛らしいお嬢さんを乗せて
それで彼のあんな表情見せられたら
貴女に興味湧くじゃない
彼のお気に入りって事かしら?」
『…私はそんなんじゃっ…』
ベルモットが私に近づいて
顎を掴み上げ
顔をマジマジと見られる
やばい…
ティフィンだと気付かれる…
べ「……彼は気付いてないのね
でもどうやって元に戻ったのかしら?
それにどうやら記憶が戻っているようね
…ティフィン」
心臓がバクバクと響く
嫌な汗が伝う
完全にバレている
『…ベルモット…
私を連れて行きますか…』
べ「…子供の姿に戻ったら
連れて行ってあげる…
…ジンが貴女を待っているわ」
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