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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第36章 安室さんとデート




うーん、と顎に手を当てて
悩んでいると安室さんが口を開く


安「もう一つ聞きたい事あるんです」


『何ですか?』


安「何故、戸籍や過去の経歴などが
全く無いんですか?」


安室さんは本当の事を言っても
信じないだろうな…


でも、何故戸籍が無いかと
聞かれても最初から無いものは無いし…


『……私が…
この世界の住人じゃないからですよ
…って事にしておいて下さい』


と本当の事を嘘っぽく言った


安「茶化さないでくださいよ〜」


安室さんはあははっと笑いながら
運転していた


挙句、


安「葵さんも
そんな冗談が言えるんですね」


なんて言われた


安「本当に貴女は謎が多くて
興味深い人ですね」


興味深い…か


『私に興味を持っても
大した事なんて出ませんよ
それより、安室さんは
彼女とか作らないんですか』


安「僕は葵さんが
恋人になってくれると嬉しいですよ

…ですが、大切なの人が増えるのは
こわいんです…いつか失いそうで」


あぁ、そうか
安室さんは大切な友人達を
沢山亡くしてきたのか


『…安室さんの
気持ち、よく分かります』


私も両親…それに恋人を亡くした


『…私は両親と
大切な恋人を亡くしています…

私と関わった人は
皆んな死んじゃうんじゃないかって
思った事もあります

現実から目を背けた事もあります』


それでもこの世界で
赤井さんや、コナンくんに
出会えたから強く生きようと思えた


『それでも私は
大切な人を守る為に
強くなりたいと思えました』


安室さんは驚いた表情を見せた


安「…葵さんは強い人ですね」


やんわりと微笑まれた


『安室さんも十分強い人ですよ
…たまには誰かに甘えてみては?』


何処かの港に着き
車が停止する


安「葵さんは僕を
甘やかしてくれるんですか?」


少し弱気でいつもと違う
安室さんの雰囲気に包まれる


思わず腕を伸ばして
安室さんの頭を撫でた


『いつも頑張って偉いですね』




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