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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第4章 ショッピング




沖「葵さんが気にする事は
何もありませんよ?」


顔を覗き込まれた


『いや、でも申し訳ないです』


って言いつつ、
お金が無かったら
どうしようもない


でも素直に甘える事なんて
出来るわけがない


こんな見知らぬ女に
生活用品とはいえ
貢ぐ人がどこにいるってゆうんだ


沖「私が葵さんを預かってるんです
監視と言えど女性を
粗末に扱えませんからね…姫?」


何度目かわからない
差し伸べられた左手


姫呼びは哀ちゃんだけじゃないのか…


物凄くキザな台詞を吐かれて
嫌な気持ちにならないのは
きっとこの人だからか…と
謎の納得をした


そしてその左手に
自分の右手を添えて
ぎゅっと握られ
手を引かれる


再び歩き出す


私はこの人に何を
返せば良いのだろう


怪しまれてるとはいえ
普通ここまでしてくれない


この世界に来て
初めて出会ったのが
この人で良かった


『あの、沖矢さん…私は
貴方に何をお返しすれば
良いのでしょうか?』


沖「お気持ちだけで十分ですよ」


にこりと微笑まれた


もうここまでくれば
逆に何か企んでいるのか
疑ってしまう


じーっと沖矢さんの顔を
見つめていると
不意に足をとめ
沖矢さんの顔が近づいてくる


そして耳元で


沖「そんなに不満なら身体で
払っていただけますか?」


と言われ
それが何を意味するのか
理解した瞬間に
かぁっと顔が熱くなった


そんなキャラでしたか、沖矢さん!


心の中でツッコミながらも
あわあわしていると


沖「…なんて冗談ですよ」


て言われる始末


『また、からかいましたよねっ!』


沖「さて、何のことでしょう?」


沖矢さんのばかっ…


一瞬本気にしてしまった私が
本当に恥ずかしい…


そんな事を思いながら
ショッピングモールの
中へ入って行く



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