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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第4章 ショッピング




すっと頬に伸びて来た
沖矢さんの左手…


だんだんと近づいてくる顔…


何が起こるか
大体見当がつく


頭では理解できるけど
驚きのあまりうまく避けれない


と焦っていると


そっとそのまま頭を抱き寄せられ
沖矢さんの胸にダイブする


『え…ちょ…沖矢さんっ』


離れようと厚い胸板を押してみるけど
ビクともしない


やばい…心臓が破裂しそう…


バクバクしているのは私だけで
沖矢さんの心臓の音に耳を傾けると
至って正常な鼓動が響く


この人の鼓動は
なんて心地よいんだろ…


沖「葵さんそのまま
じっとしていてくださいね」


頭から声が降ってきて
何が何だかわからないまま
じっと動けずにいた


微かに香るタバコの匂い…


赤井さんの匂い…


やけに自分の心臓の音が
うるさく感じる


なんて人なんだ…


そう思っていたら再び
爽やかな声と共に
腕を緩められる


沖「もう大丈夫ですよ」


いや…なにも大丈夫なんかじゃない…っ


沖矢さんの服を掴み俯きながら


『わ、私の心臓が…
大丈夫じゃ…ありません…』


と呟いた


何が起きたのか
何をされたのか
理解が追いつけずにいた


頭を撫でられながら


沖「ホォー…てっきり男性経験は
ある方だと思っていましたが…
ほんとに可愛らしい反応するんですね」


なんて言われた


頭を撫でられていた手が
顔のラインをなぞり
顎をくいっと持ち上げられ
沖矢さんの顔を
見上げる形にさせられる


沖「お顔が真っ赤ですよ?」


またニヤリと口角上げる


『か、からかわないで下さいっ!』


バッと離れて
元の位置に戻り俯いた


『なんでこんな事するんですか…』


正直な気持ちを言った


すると意外な言葉が返ってきた


沖「貴女の可愛らしい顔を
見られたくない人物が
そこの喫茶店の中に
入っていったので
つい、隠したくなりました」


再び心臓が跳ねた


私を見られたくない人物…
そこの喫茶店…ポアロ…


安室透…こと、降谷零…


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