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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第29章 記憶の真相




屋上


ナースさんは
数分後迎えに来ますと言って
1人にしてくれた


遠くには赤い東京タワーが見える


本当に現実だ…


もう一度ここから
飛び降りたら…


そう思ったけどやめた


私はもう逃げない


おもちゃの指輪を両手で握って
胸の前に持ってくる


唯一、あちらの世界に
繋がっているアイテムなんだ…


お願い…


私は…あっちの世界で生きたい…!


その時、脳に響くような声が聞こえた


ーーー僕はいつでも君を見守っているよ


ああ、懐かしい…
あの太陽みたいに笑う彼の声だ


ーーー葵が行きたいと言うなら


ーーーそれで幸せになれるなら


ーーー僕は手伝うよ


ーーーさぁ、行っておいで


ーーー僕の望みは葵の幸せだ


突然世界が白に包まれた


眩しくて目を閉じる


















ーーーーーーーーーーーーーーーー


再び目を開け、上体を起こす
さっきとは雰囲気が違う
真っ白な部屋


『………私…』


自分の手を見ると
子供の手だった


薬指にはおもちゃの指輪が
はめられていた


戻って来たんだ…


赤「葵!」


暖かな温もりと
タバコの香りに包まれた


赤井さんに
抱き締められているんだと
すぐに気付いた


『赤井さんっ!ただいま!』


ぎゅっと抱きしめ返した



コ「葵さん!目が覚めたの!」


部屋の扉の方から
勢いよく駆け寄ってくるコナンくん


『コナンくん!ただいまっ!』


赤「全く…どれだけ
人に心配かければ済むんだ」


『ごめんなさいっ』


えへへ、と笑ったら
唇に触れるだけのキスをされた


『ちょ、コナンくんの前で
何やってんですか!』


赤「そんな事より
説明してもらおうか」


『え…あ、はい』


私は、記憶を取り戻そうと
一人で家を出て廃ビルで
ジン達と遭遇して
全ての記憶を失った事、


それから組織に連れてかれ
バーボンに世話されながら
ハッキングや銃の扱いなど
覚えた事を話した


純黒の悪夢の日の
出来事も話した


『それから…赤井さんと
初めて会った、あの日の事も
全て思い出しました…』


赤「それで…?
話してくれるんだろうな?」


『…はい』


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