【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第28章 純黒の悪夢
安室さんが何も言わないのは
私がFBIの仲間だと思っていて
赤井さんの所へ帰る事を
分かっているからだろうか
あの有栖川葵と
私は同一人物だと
気付いてない様子で良かった
たまたま名前が一緒って
くらいにしか思ってなさそうだ
コ「葵さん!?」
『コナンくん、
心配かけてごめんね
今は時間がないから
詳しい事は後で説明するね』
そう言って私は
赤井さんの側に寄った
コナンくんと安室さんが
爆弾の前で話している
赤井さんが
組織は空からキュラソーを
奪還すると推測した
そうだ
あのでっかい黒いやつで
来るんだ
赤「俺は元の場所に戻り、
時間を稼ぐ…
何としてでも爆弾を解除してくれ」
『私も行きます、赤井さん』
私はライフルバックから
レミントンM700を出した
赤「ホォー…」
『邪魔にならないようにします
連れてって下さい』
赤「そうだな、俺の側にいろ」
『はいっ』
そう言ってコナンくん達と別れて
赤井さんと観覧車の上へ登った
上へ登るとバラバラと
ヘリの音が近くで聞こえる
赤「奴ら…一体何を始めるつもりだ?」
それは観覧車のゴンドラを
クレーンゲームみたいに掴んで
ゴンドラごとキュラソーを
奪還するんだよ…
暗視スコープ越しに
空を眺めた
もう既に近くまで来ている
その時辺りが真っ暗になって
停電した
赤「ふん…このライフルでは
歯が立ちそうにないが…
どこかにウィークポイントが
あるはず…」
私もそれを聞いて
ある程度の場所を把握する
その時ゴォっと風に煽られて
落ちそうになる
咄嗟に赤井さんが支えてくれた
『ありがとうございます』
真上に来たゴンドラを
ガシッとヘリからでた
アームが掴んだ
だがすぐに
ゴンドラを捨てた
キュラソーが乗ってない事に
気が付いたんだろう
コナンくんは無事だろうか…
ヘリが観覧車から距離を取った
そろそろ爆弾が解除されて
それに気づいたジン達が
弾丸の雨を降らせてくるだろう
死ぬわけには行かない
やっと赤井さんに会えたんだから
これが終われば
赤井さんの元に帰るんだ…
それから言わなきゃいけない
あの日、こちらの世界に
来た時の話を…
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