【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第3章 小さな探偵
なんだか私が全く
笑わない人みたいじゃないか
『私だって笑いますよ
昨日はその色々ありすぎて…
疲れていただけですよ』
コ「色々って?」
赤井さんから聞いてないのか?
あぁ、そういえばこの人は
報連相出来ない人だったわ
きっと正体を知ってる事しか
言ってないんだろう
『昨日の記憶が曖昧で
気が付いたら米花公園にいたの
事件や事故に巻き込まれたのかも
わからないし
帰る場所もわからなくて
途方に暮れていたところを
赤井さんに拾ってもらったの』
簡潔に答えた
コ「色々…大変だったんだね
でもなんで赤井さんの事知ってるの?
出会った時は昴さんの格好してたんでしょ?」
やっぱりその事を聞くか…
本当に気になることは
すぐに暴こうとする性格は
原作通りか…
『それは…ごめんなさい
やっぱり言えない』
初めて会った時に
向けられた疑いの目を
今度ははっきりと向けられた
でもそれも一瞬で
またころっと表情が変わる
コ「じゃあ、仕方ないね
何か理由があるみたいだし」
何も言えずに
残りのオムライスを口に運ぶ
赤「まぁ、そうゆう事だからボウヤ
しばらく葵をこの家に住まわせて
俺の側に置いときたいんだが良いか?」
コ「赤井さんがいれば
大丈夫だと思うけど…
とりあえずボクからうまく
有希子おばさんに伝えとくよ!」
赤「すまない、頼んだぞ」
会話の流れに
私はある事に気が付いた
そういや私は
コナンくんについて
何も知らない設定だ
えーっと、
とりあえず
『この家ってコナンくんの家なの…?』
とか知ってる事を
質問してみた
一瞬焦ったような表情を見せた
コナンくんだけどいつもの顔に戻り
コ「ううん、ここは
ボクの遠〜い親戚の家で
赤井さんの前に住んでた家は
家事で燃えちゃったから
今は誰も住んでないこの家に
住んでもらってるんだ」
『なるほど…でこの家の家主が
その有希子さんって人なのか…』
話を合わせるように言う
危ないところだった。
知らない設定って
結構難しいなぁ
なんて思いながら
空いた食器を流しに運ぶ
.