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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第3章 小さな探偵




首を傾げ上目遣いで
見上げてくる少年


ここで私は
赤井さんとの出会いを思い出し
同じ事を繰り返してたまるか、
怪しいやつともう疑われたくない、
と強く思い平常心を装う


『そうだけど…ボウヤは誰?』


大丈夫
私はコナンくんなんて知らない
今初めて会った男の子だ


と言い聞かせた


コ「ボクは江戸川コナン!
…てっきりボクの事も知ってるかと思ったよ」


心臓がどきりと大きく鳴る


赤井さんは一から十まで
コナンくんに報告しているのか


『…んー、なんの事かな?
お姉さん、コナンくんとは
初めて会ったと思うんだけど〜』


あの小さな探偵を目の前に
すっとぼけてやった


コ「…そうだよねっ!赤井さんが
ご飯作って待ってるから早く行こう?」


一瞬疑いの目で見られた気がするけど
ころっと表情を変えてにこやかに
手を引っ張られた


『あ、ちょ…』


コナンくんて結構
強引なところあるよね…


あたかも自分の家です
みたいな顔して先を進むコナンくん
いや、自分の家なんだろうけど…


そして
ダイニングキッチンに
案内された


コ「赤井さーん、
葵さん連れてきたよー」


赤「ボウヤ、ありがとう」


『お待たせしました』


赤「構わんさ」


と言いながら
席に案内された


テーブルには美味しそうな
オムライス。
それだけで
もう幸せな気持ちになれる


席に座り
私の正面に赤井さん
その隣にコナンくんが座る


手を合わせて頂きますっと
それぞれオムライスを食べ始める


スプーンを握り
大きな口を開けて一口食べた


スプーンを握っていない
反対の手を頬にあて


『ん〜美味しいっ』


と幸せを噛みしめる


赤「ホォー…うまそうに食うんだな」


私を見つめる視線
その視線の先には
満足げな表情を見せる赤井さん


『…ふふ…とても美味しいですっ』


思わず微笑んだ


赤「やっと笑ったな」


赤井さんの隣で
黙々と食べてたコナンくんも
手を止め不思議そうに私の顔を見た




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