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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第24章 緋色の帰還




屋根が開き
月明かりが車内を照らす
その赤井さんの横顔に
またきゅっと胸が締め付けられた


ジョ「シュウ!!」


キャ「赤井しゃん!!」


嬉しそうなジョディさんと
半泣きのキャメルさん


あのキャメルさんの
赤井しゃん呼びが聞けて満足だ


公1「…あ、赤井!?…と少女!?
一体…どういう…」


私の姿もバッチリ
確認されてしまった


公2「おい!車を下げろ!
指示を仰がないと…!」


公安の車が下がってゆく


え、大丈夫なの?
公安の人に私の姿確認されて…


不安そうに赤井さんを
見ると頭を撫でられた


それだけで安心する


赤井さんは後ろを向いて
公安の車を見ながら言う


赤「5秒だ…」


キャ「えっ!?」


赤「もう少し行くと
200mのストレートがある…
そこに出たら5秒間、
ハンドルと速度を固定しろ
このくだらないチェイスに
ケリをつけてやる…」


少し楽しそうに言う赤井さん


キャ「りょ、了解!」


ジョ「…てゆうか、あんた
どこで何をやってたのよ!?
何で車に乗ってるわけ!?
それにその子は一体…」


赤「全て思惑通りだよ…
あのボウヤのな」


ジョ「あ、あのボウヤって…
まさか……コナン君!?」


赤井さんの身柄を確保するために
赤井さんと繋がりの深い2人の
どちらかを拘束するはず、
それから赤井さんの死に
不信感を持ち始めていた
ジョディさんなら
この来葉峠に来ると
コナンくんは予想を的中させていた


赤「このお嬢さんについては
また後で話そう

キャメル…次の
カーブを抜けたら
200mのストレートだ…」


キャ「了解!右カーブを抜けたら
5秒間、ハンドル、速度を
固定します!」


ジョ「無茶よ!タイヤのエア漏れで
車が揺れているのに、
拳銃の照準を定めるなんて…!」


赤井さんは後ろを向き
助手席に背を預け
右足はシートの上に置き
その上に左手を置き拳銃を構える


赤「問題ない…規則的な振動なら
…計算できる…」


髪が風になびいて
それが邪魔でかき分けた


赤井さんを
しっかりと目で
焼き付けたくて…


初めて銃を構える赤井さんは
なんだか生き生きして見えた



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