第3章 小さな探偵

お昼を作ってる間に
シャワー浴びてこいと言われて
着替えの男性物のシャツと
バスタオルを渡された


彼シャツ…


なんてしょうもない事を
考えながら
工藤邸の大きなお風呂場に
足を踏み入れる


ジャーッとシャワーを出しながら
頭からお湯をかぶる


思い浮かぶのは
先程の赤井さんの
ニヤリとした表情


世の中の赤井ファンは
ああいう顔にやられるのか


わかるわかる…


原作でも
コナンくんの正体を
わかってしまった時の
沖矢昴のニヤリと笑った顔は
たまらなかったな…


あ…そういえばこの世界にも
コナンくんもいるのかな…


そりゃいるだろうな


会いたくないな


この家に引きこもって
主要メンバーには
極力会わないように
ひっそりと元の世界に
帰る方法を探したい


盛大にフラグを建てているのは
この時は知るよしもなかった。


お風呂をでて
赤井さんに渡された
紺色のシャツを着る


きっと赤井さんの服なんだろう


女性が着ると
ダボっとしてて
シャツ一枚でも
ワンピースみたいに着れる


が、どことなくいやらしい


こうゆうのが
赤井さんの趣味だったら…
なんて考えると恥ずかしくなった


これがあの赤井秀一の匂いか…


変態さんだ…私


鏡に映る自分の姿を見て
なんて顔してるんだっと
ツッコミをいれたくなった。


顔が熱い
シャワー浴びたせいだと
自分に言い訳した


ぽたぽたと髪から落ちる雫に
あ、髪乾かさないとっと思い
ドライヤーを手にする


ゴーッと言う音だけ
洗面所に響いた


今頃赤井さんは
お昼ご飯作ってるのかな


とか考えていると
あっという間に髪が乾く


ドライヤーを元の位置に戻して
洗面所の扉を開け廊下に出る


すると視界に
眼鏡を掛けた少年が映る


「あっ…」


驚いて目を見開いた


コナンくん…なんでここに…


って思ったけど
そうかここは工藤邸
コナンくんのご実家でもある


赤井さんが
コナンくんに私の事を報告したな


コ「お姉さんが有栖川 葵さん？」




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