• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第22章 おもちゃの指輪※




私が初めて沖矢さんと
出かけ時のショッピングモールに着き
靴屋さんで靴を買ってもらう


それまでずっと抱き上げられたままで
少し恥ずかしかった


靴をその場で履いて
これで自分で歩けるな、と
思っていたらまた体が宙に浮く


沖矢さんに再び抱き上げられた


『す、昴お兄ちゃんっ
自分で歩けるからっ!』


バシバシと肩を叩いた


沖「迷子になったら困りますので」


『ならないよっ!』


それでも降ろしてくれないから
諦めるしかなかった。


一式揃えて
買い物を済ませて
時刻はお昼時


そのままショッピングモール内に
入っているレストランに来た


沖「葵さん、
お子様ランチありますよ?」


『ふざけてるんですかっ』


沖「おや、敬語に戻ってますよ?
最近の小学生はちゃんと敬語を
話せるんですね」


そう言いながら片目を
開眼させてくる沖矢さん


『う、うわーいっ!
お子様ランチだぁっ!
葵、お子様ランチがいいなっ!』


精一杯、小学生のフリをした


何をやってんだ
いい歳した大人が…


沖矢さんは店員さんを呼ぶと
お子様ランチと、
パスタを注文していた


しばらくして
注文が届くと2人で食べ始める


この歳でお子様ランチを
食べるなんて思っていなかった


少し懐かしい気持ちを味わい
笑みがこぼれた


沖「美味しいですか?」


『うん、美味しいよっ』


他愛も無い会話をしながら
お子様ランチを平らげた


会計を済ます時に
付属のおもちゃを選べと言われて
断ろうとしたら
沖矢さんが見えない圧を掛けてきた


『じゃあ、これ』


そう言いながら手にしたのは
おもちゃの指輪


沖矢さんが会計を済ませてから
店を出た


車に戻って
沖矢さんにおもちゃの指輪を
取り上げられたかと思うと
沖矢さんが封を開ける


そのまま左手を
握られたかと思うと
すっと薬指にその指輪を嵌められた


たまたまぴったりハマってしまう


そのまま手の甲に
キスをされた


なんだか恥ずかしくなって
顔が熱くなる


沖「そんなに意識
してくれているんですか?」


ニヤリと口角を
上げて言う沖矢さん


不覚にもカッコいいと
思ってしまった



.
/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp