第15章 優しさに包まれて
『何も無い部屋ですが……』
「……本当に何もねえな?ベッドだけか?」
『荷物は新居に運びたくて空けてないんです(苦笑)』
そう言いながらガラガラの部屋に置かれたベッドへ座る
「……聞いた…お前の話…糞親父からな」
『へ??』
「………」
『妖一さん?』
「…凪…辛かったな」
『っ!!!!なんで……』
「コレからは…辛い時も、悲しい時も、楽しい時も、嬉しい時も…喜怒哀楽全部俺が聞いてやる…だから無理して溜め込むんじゃねえ…」
『妖一さん……』
「だから、ずっと着いてこい」
『っ……はいっ……』
「ケケッ…この先何があっても護ってやる」
『カッコよすぎです!ズルい』
「ケケッwww」
『…っ!もう23時?!妖一さん!明日朝練ですよ!』
「ああ、今日は泊まる」
『へ?!』
「…お前の両親には許可済だ」
『いつの間にっ!!』
「ケケッw」
『因みにどこで寝るんでしょうか…』
「お前のベッド」
『じゃあ私はリビングで!』
「何もしねえから一緒に寝るぞ」
『普通に恥ずかしいです!!!!』
「ケケッwww今はまだ何もしねえ」
『今はって何ですか!今はって!』
「ケケッwww」
そう言いながら少しばかりじゃれた後
仲良く就寝することに