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アイシールド21

第14章 親心



その頃、2人は
2階のベランダに居た


「妖一君…凪とセナの事…これからもよろしく頼むよ」


「ケケケッ…言われるまでもねえ」

「妖一君…君には伝えておこうと思う凪が何故1人で私達家族と離れてアメリカに居たのかを…少し長くなるけどいいかな?」

「…ああ、構わねえ」

「凪は私達夫婦の実の子供じゃないんだよ…私達夫婦の友人の子でね、あの子が産まれてすぐ…不慮の事故で亡くなってね…
友人である私達が…引き取ったんだよ…あの子の実の父親は世界でも名の知れたスポーツ選手、母親は有名なトレーナー兼マネージャーをしててね…二人共とても頭が良くて…娘は全て受け継いで産まれてきたんだと思うよ…あの子が6歳の頃…突然家にあの子の母親の両親と名乗る老夫婦が訪ねてきてね…私達に孫…つまり娘を返して欲しいと言ってきたんだよ…私達夫婦は勿論友人である彼女から生前両親は既に他界していると聞いていたし…すぐに返事が出来なくてね…色々調べてみたんだ…そしたら…彼女は有名な資産家の娘でね…驚いたよ…しかし、いくら友人夫婦子供と言えど…大事に大事に育てた一人娘を、直ぐに手放すなんて出来なくてね…毎日毎日…妻と悩んだんだ…どちらがあの子にとって幸せなのか…彼女のご両親が訪ねてきて2週間が経ったある日…一通の手紙が届いてね…内容はとても残酷なものだったよ」

そう言った凪の父親は苦虫を噛み潰したような顔をして言った
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