第18章 最高の褒め言葉だな。
「はっ…お前にはまだ早ぇか」
「ッ…⁉」
エリナの怒りはますます昇り詰める。
「ふっ、ふざけんな!なんでこんなの選ぶのよ⁉この変態ッ!」
顔は赤面、鼻息は荒い。
だがローは至って平然なのが余計に腹立たしい。
「生憎俺が選んだんじゃねぇ…俺だったら本人に釣り合う物を選ぶけどなぁ?」
その挑発にまんまと乗せられるエリナ。
「っ…⁉この野郎ー!変態!」
「最高の褒め言葉だな」
「そもそも何でサイズがピッタリなのよ⁉」
エリナは一番気になっていた所を聞いた。
「そりゃ…見れば分かるってもんさ」
不敵な笑みを浮かべるロー。
そして私の体を舐め回すように見つめる。
その羞恥が耐えられなくて私はますます顔を赤くする。
なんだか見透かされていてムカつく!
「ッ、馬鹿!!」
思いっきりぶつけて、私はローの部屋から逃げるように出て行った。
その姿をローはクツクツと喉の奥を鳴らしながら愉快そうに見送った。
…ムカつく!
馬鹿!ふざけんなっ
エリナは自室に戻り下着をベットに投げつける。
ー俺だったら本人に釣り合う物を選ぶけどなぁー
釣り合わなくて悪かったわね!
その日の晩はエリナの歓迎パーティーだったが当の本人はそれどころではなくその唯ならぬ雰囲気にクルー達はソワソワしながら酒を飲んだとか。