第35章 俺はあいつを裏切れねぇ。
船に戻った二人はそのままベットへ倒れこむ。
「ハァ…ッ、ロー…」
静かな部屋に二人の荒い息遣いと熱だけが帯びる。
「今日は…やたら名前呼ぶな」
薄く笑いながらエリナの身体へキスを落とすロー。
「だ、だって……へっくしゅん!」
ローの手は止まった。
そしてプッと小さく笑みを零す。
一方エリナは鼻をくずりながら苦笑いだった。
「ごめ…ムードぶち壊しだわ」
「くく…雨に濡れたもんな」
ローは思案した後ニヤリと薄く笑った。
「風呂場行くか、一緒に」
「え?ちょっ…」
裸のエリナを抱き、シャワールームへ足を進めたロー。
お湯を出されたバスルームは湯気をのぼらせ室内を温めていく。
「体、洗ってやるよ」
ボディソープを掌にとったローは私の身体をゆっくりと撫で回していく。
「ん…」
泡で包まれながら彼に触られるのは何だか恥ずかしくて余計に指先の感触にいちいち身体が反応してしまう。
ローの指先がエリナの乳房へ流れ、頂きの周りだけをただ撫でる。
「やだ…ロー…」
「あ?何だよ、洗ってやってんのに感じてんのか?やらしい奴だな」
「ん…ちが…!」
なかなかその指先は一番触ってほしい所を触ってくれない。
エリナは唇をぎゅっと噛みしめる。
「言えよ」
ローは悪戯な瞳で私を見上げる。
「…触って…」
ローは満足そうに微笑みながら私のツンと立った乳首に触れた。
「ああっ!」
待ち焦がれていたそこは酷く敏感で刺激的。
身体の奥が痺れる。
強弱をつけて弄られれば私の口元はだらしなく開いて身体がびくびくと震える。
「んああっ、ろぉ…っ!」
「下も洗ってやるよ、ほらケツ突き出せ」
エリナは恥じらいながらも素直にバスルームの壁に手をついてローへお尻を突き出す。
「ああっ…あっ」
ゆっくり撫でられただけで大きな声を上げてしまうエリナ。
バスルームだからかその端声がやたらと響いて木霊するから余計に恥ずかしさが増す。
茂みの奥の秘部を摘ままればより一層甲高い声が漏れる。
「んあっ、やだ…っ恥ずかしい…よ」
「はぁ…俺も限界だな」
「…っ⁉︎」
耳元で熱い吐息と欲情しきった声を感じたと思えば突然腰を掴まれる感触と下半身に感じるとてつもない質量。
ローが入ってきた。