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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


「ごめーん。すっかり寝ちゃった」

「「おはよー」」

「ご飯残ってるけど食べる?」

「うーん…」

「とりあえず座る?」

「うん」

さつきと美緒がスペースを空けてくれたから、真ん中に座って美緒にもたれ掛かって抱きつくと、さつきがあたしにもたれかかってあったかい。

「でた。みさきの寝起きの甘えた」

「ちょっとだけ」

「重くなったらあたしに交代ね」

3人でお泊まりすると寝起きによくやるこれ。
あたしを真ん中にしてもらってみんなで同じ方に倒れて体が起きるまでボーッとする人間サンドイッチが大好き。

美緒が限界になったらさつき側に倒れる。

「そーいえば辰也とアンバーは?」

「…一緒に風呂入ってる」

「そうなんだ」

辰也とアンバーは一緒にお風呂に入ると、とにかく長くて全然出てこない。
ジェイクが生まれてから二人で過ごせる時間が少なくなったせいか、それに拍車がかかって前にジェイクと遊んだ時は3時間くらい入ってた。

「あたしまだ体洗ってないんだけど、いつ出るかな?」

「多分あと2時間以上は出てこねぇな。俺の部屋の使うか?」

「うん。そうする」




その後しばらくさつきと美緒に人間サンドイッチをしてもらって、何度か向きを変えて体が目を覚ましたから、遅くならないうちにさっとお風呂を済ませてリビングに戻った。
もちろん辰也とアンバーはまだお風呂



「出たな。ペリエ飲むか?」

「うん」


キッチンに行って冷蔵庫からペリエを出すと蓋を開けてグラスに注いでくれた

青峰くんはあたしがお風呂から出るといつもペリエを飲むのを知ってて、一緒にいる時はいつもグラスに入れてくれる

「落とすなよ」

「今日は大丈夫だよ」

あたしは手が商売道具だから手のスキンケアもしてて、お風呂上がりは特に念入りにやるんだけど、前にオイルを出しすぎちゃって手がベタベタでグラスを滑り落としちゃった
青峰くんの信じられない反射神経で落ちる前にキャッチされてほとんどこぼれずにグラスも無事だった


「腹減ってねぇか?」

「うーん。ちょっと」

「いちご食うか?」

「あ、食べる」

ジェイクは全部ご飯食べなきゃいちごを上げないくせに、自分はご飯も食べずにいちごを食べちゃう悪いあたし。

だって青峰君があたしがいちごを好きだって知ってて見せながら誘惑してくるんだもん
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