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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA



「やべ、辰也達戻ってきた。ちょっとみさき起こしてくるわ」

結局辰也達が帰ってくるまで寝続けたみさきを起こしに行くことにした

「俺が行く」

「どーせろくな事になんねぇしモニターも付けなきゃいけねぇから俺が行く」

全く青峰は…
お前が起こしに行ってみさきが驚いたらジェイクが起きちまうかもしんねーだろ。

青峰が立ち上がる前にソファから立ち上がって、みさきの部屋に向かった。

小さくノックしても返事はなくて、そっとドアを開けると、小さい山が2つくっついて規則的に上下してる。

可哀想だけど起こすか…
そっとみさきに近づいて頬をつつくと少し笑ってまた寝始めた。

やっぱりこれじゃ起きねぇか
「仕事遅れる」って言やあすぐ起きるだろうけど、飛び起きてジェイクまで起きたら大変だしな。

ジェイクがみさきの胸辺りにくっついてて静かに起こさねぇとやべー
……つーかこれ、みさきのとこに吸い付いてねぇか?

少し前に卒乳とかいうのをしたらしく、名残惜しいのか寝る時は吸い付くらしくてさっきも俺の肩を吸ってたけど、胸はやべーだろ。
やっぱり青峰に来させなくて正解だった。

先にベビーモニターをセットしてからみさきの耳に触って起こす

「辰也達が戻ったから起きろ」

「…」

みさきは耳がくすぐったいらしく耳を触られると割と起きるから耳全体を痛くない程度につまんで起こす

「おい。マジで起きろ」

「んやっ…ぁおみねくん…」

いや、お前らどんだけ一緒に寝てんだよ…


…みさきのこんな甘ったるい声初めて聞いた
青峰は一体どんな起こし方してんだよ

「青峰じゃねーよ。俺だ。起きろ」





「…ん…たいが??」

「やっと起きた。辰也達が戻った」

「んー…わかったー」

「眠きゃそのまま青峰の部屋行け」

「リビング行く」


ベッドから出た薄着のみさきにブランケット羽織らせて、ジェイクを覗くとまだ何か吸ってる様に時々口を動かしてる

「可愛いね」

「だな」

「大我も子供欲しい?」

「いつかはな。今はまだ全然現実味ねーけど」

「あはは。確かに笑」

“お前は子供欲しいか?”

静かに笑いながらジェイクをつつくみさきには聞けなかった
普通ならなんて事ない質問なのかもしれねぇけどみさきにとっては違う

「起きちまうから行くぞ」

みさきがジェイクにそっとキスをして部屋を出た
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