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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


テレビがDVDに切り替わって、少し古いホームビデオの録画でみさきと火神が遊んでる。

火神を「たいちゃん」とか呼ぶ小柄な人はみさきの母親だ。

やっぱり親子だな。ちょっと似てる。


背が高くて整った顔立ちの人が、泣いてる火神を抱き上げてあやしながら笑ってる

「かがみんのお母さん?」

「あぁ」

「「すごい美人ー!!」」

「そうか?けどオヤジは一目惚れだっつってたな」


火神よりも一回り以上小さいみさきがヨタヨタとたどたどしく歩いて、転んで、泣いて、火神が撫でてやってる。

「みさきはガキの頃から小柄なんだな」

「本当はクリスマスが予定日だったらしいけど、1ヶ月以上早く産まれちまって、生まれた時からすげー小さいっておばさんが言ってた」

「へぇー」

「まぁ俺はガキの頃からデカめだったから余計みさきが小さく見えるってのもあるな」


めちゃくちゃ小せぇけど面影もあって思わず頬が緩んだ。
マジでめちゃくちゃ可愛い



「みさきって今の髪色が地毛なんだよね??赤ちゃんの時すっごい明るくない??」

「なんか成長とともに黒くなってって気づいたら今の色になってた」

火神がみさきに詳しすぎてムカつく






『dada!』

火神と遊んでたみさきが、嬉しそうに大きな声で画面に映らない人物を呼ぶと、そっちから人がきて、火神を撫でてみさきを抱き上げるとみさきの母親がその人駆け寄って抱きついた。

「つかさー!遅かったじゃない!みさきよりあたしにキスするのが先でしょ?」

“ツカサ”って呼ばれた人がみさきを片手に抱いて、もう片方の腕を母親の腰に回して何度もキスをしてる。

「みさきのお父さん?」

「あぁ」

「みさきのお母さんかわいー!みさきは絶対あんな事言わないよね」

いや、いつか絶対言わせてやる。
子供は持てなくても帰って家にみさきがいてくれるなら必ずキスをする。





「つーかさ……みさきの父親、イケメンすぎだろ」

「おじさんはめちゃくちゃカッコイイ。背も高けぇし頭もいいし顔は見ての通りだし。何で母さんがオヤジを選んだのかマジで意味不明」

ハーフ独特の整った顔立ちとバランスの取れたスタイル
みさきよりも分かりやすいグレーの髪

オオカミって感じがする

オオカミに殴られるのか…
まぁ殴られて認めてもらえんなら認められねぇよりはマシだな
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