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最愛 【黒子のバスケ】

第11章 NBA


side青峰

愚図りまくって火神に寝かしつけられたチビをみさきが寝室に連れて行ってからもう30分以上経つのにまだ戻ってこねぇ。



「みさき遅くね?ぐずってんのか?」

「いや、みさきも一緒に寝てんだろ」

「はぁ?!ダメだろ」

「それ大ちゃんが言う?」

俺はいーんだよ。
みさきだって俺が好きらしいんだから。

けど、みさきは俺を好きって割に顔にも態度にも出さねぇからマジで分かんねぇし、聞き間違いだったんじゃねーかと思うことすらある。

「青峰さん…相手は2歳児ですよ?」

「2歳でも男だろ。風呂でもみさきにめちゃくちゃ触りやがって」

試合ん時なんか堂々とキスしまくって胸に顔押し付けやがって!そこは俺の場所の予定なんだから許可なく触んな!

まぁうまくいけばだけど…

「お前さ、よく恥ずかしげもなくそんなバカなこと言えんな。嫉妬深すぎてみさきにウザがられるぜ」

「嫉妬じゃねぇよ」

嫉妬するに決まってんだろ。
みさきに気に入られてる男は全員敵だけどいちばんムカつくのは火神だ。

みさきに「おかえり」とか言われてハグして頬合わせて、しかもハグ長すぎなんだよ!
一瞬すればじゅーぶんだろ?!

ったく。どいつもこいつもみさきにベタベタ触りやがって。


しかもみさきはチビと寝ちまうし

はー…みさき起きてこねぇかな






「あ!ねぇねぇかがみん、みさきの小さい頃の写真とかないのー??」

「わ!あたしも見たーい!」



それ……俺もすっげぇ見てぇわ

「「絶対かわいいよね」」


「写真もDVDもある。あいつガキのころめちゃくちゃ可愛いぜ」

「火神…」

「あ?」




「今すぐ持ってこい」



「それが人にものを頼む態度かよ?!」とか言いながら、リビングのキャビネットからアルバムを何冊かとディスクを出してセットし始めた。


動画が再生されるまでそれぞれ違うアルバムを見て、女二人はきゃーきゃー騒いでる。

「えーこれみさき??ちょー可愛い」

「目くりっくり!天使じゃん!」

すげーかわいい。マジで天使

目がでかくて色が白くて髪は金髪に近いほど明るい。



「すげー可愛くね?」

俺の横に座った火神がリモコンを操作しながら話しかけてきて、懐かしむように笑ってる。

「すげー可愛い。お前は余計だけど」

「はあ?!そもそも俺のアルバムだわ」
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