第11章 NBA
『ねぇねぇ!キティはタイガのキティでしょ?』
『うん。そうだよ。キティは大我のキティだよ。どうしたの??』
アンバーが猫のキャラクターが好きで、同じ呼び方のせいかジェイクは混乱して、あたしの事を“タイガのキティ”キャラクターを“白猫のキティ”って区別してる。
『ダイ…『 タイガのキティだよな。風呂行くか?』
『うん!』
なんかよく分からなかったけど、とりあえずお風呂に向かった2人を追いかけて大我の部屋のバスルームに向かった。
泡風呂を作ってジェイクを遊ばせながら頭を洗うと、モコモコの泡に興奮してばちゃばちゃと泡を飛ばしてくる。
『ちょっと、それやめてー!!!』
『キティもアワアワして!』
『ジェイク…キティが泡だらけじゃねーかよ…』
ジェイクの泡攻撃であたしのパーカーは既に泡だらけで、頭も結構泡だらけ。
青峰くんに至っては湯船に入らされてて、もう服きてる意味すらなさそう。
「ジェイク流したら青峰くんそのままお風呂済ませちゃう?」
「そーするわ…怪獣じゃねーか」
アワアワに大興奮して大暴れするジェイクを二人でなんとかなだめて、お風呂を終わらせてから、オムツだけ履かせたジェイクをリビングに戻すと大我もお風呂を済ませたらしくリビングで頭を拭いていた。
「すげー大騒ぎだったけど大丈夫か?」
「あたしも結構泡だらけだけど、青峰くんは湯船入らされちゃってそのままお風呂を済ませることになった」
「ははは!お前も泡流してこい。パーカーびしょ濡れじゃねぇかよ」
「そうする。青峰くんにバスローブだけ持って行ってあげてくれる?」
「分かった」
バスルームで泡を洗い流して、ついでに頭だけ洗って体は後で洗おうと思ってリビングに戻ると、さすがに遊び疲れたのかジェイクが大我に抱っこされたまま寝てる。
「あたし、ベッドに寝かせてくるからみんなご飯食べてて」
「じゃあ温めちゃうね」
「うん。お願い」
部屋でジェイクを寝かせて、ぐっすり眠るまで少しだけ添い寝をしようとベッドに入った。
これが失敗だなんてもうみんな分かってると思う。
結局ジェイクと同じくらいぐっすり眠って、辰也とアンバーが帰宅したからベッドを交代するから起きろって大我に起こされるまで寝続けてしまった。