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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


最後の2人は新郎新婦が一気に決めるらしく、真太郎と玲子先生が箱から名前の書かれた紙を出して司会に渡すと名前が呼ばれた。

「高尾一成さん、青峰大輝さん!最後はこのお2人にじゃんけんで決めてもらいましょう!おふた方は前へお願いします!」


司会に呼ばれた2人はゲストの間を縫って前に出て、高尾くんの声でじゃんけんが始まった。


「じゃんけんぽん!」

「あいこでしょ!」


相手が真太郎なら結果は見えてるけれど、今日は青峰さん。

3回目のあいこでニヤリと高尾くんが笑って、もう一度高尾くんの掛け声が響いた。


「っしゃー!!やっぱり当たったぜ!!!」

高尾くんはどうやってか分からないけど、青峰さんの手を読んで、勝ちを決めたようだった。





勝ちに喜ぶ高尾くんがふたつの景品から手のひらサイズの方を選ぶと、中身はデジカメだった。

「これでたくさんの思い出を記録するのだよ。なんつってー!」


似てる……

顔じゃなくて、声が……そっっくり!!!

真太郎にそっくりなモノマネに会場は笑いが沸き起こって、真太郎もちょっと笑ってる。

「全然似てないのだよ」

「「「いや!そっくりだわ!!!」」」

会場からは総ツッコミで、さつきもめちゃくちゃ笑ってる。

そして、最後に残った封筒サイズの景品を青峰さんに手渡す前、司会のテンションの高い声が響き渡る

「残り物には福がありますよ‼なんと‼こちら、ディナークルーズペアチケットです!最後の景品を手にした気分を一言!」

苦笑いの青峰さんに司会の人はためらうことなくマイクを向けてる。


「行く相手見つかんなかったらお前が付き合えよ」

「お断りなのだよ。有効期限は1年だ。人事を尽くせよ」



真太郎も青峰さんも笑ってて、中学の時はこうやって過ごしていたのかなと思うと、真太郎のちょっと幼い面を垣間見れて、それもすごく楽しかった。
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