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最愛 【黒子のバスケ】

第3章 確信


「え、大我がゲイ…?それはないと思いますけど…」

込み上げる笑いを必死で噛み殺しながら喋るけどもう我慢できない。

「あははは…!」

「笑うなよな。あいつはゲイじゃねーよ」

そういう青峰さんも笑ってるくせにって思いながら大我を探すと思ったよりも近くにいてちょっと怖い顔してずかずかこっちに歩いてきた。

「おい青峰!こいつに変なこと吹き込むなよ!アホだからすぐ信じちまうんだよ」

「数学0点の大我にだけはアホって言われたくない」

「それとこれとは別だ」

「あはは!でもいい人いたら紹介してあげる」

「お前小姑かよ!とりあえず緑間んとこ行ってくるわ」



あたしに新しいお酒を渡してくれて大我が真太郎の方に行ったのと入れ替えに紫原さんがゆっくりとした口調で青峰さんに話しかけた。


「峰ちーん。ディナークルーズ行く人いないなら俺行ってあげる~」
 
「はぁ!?何が嬉しくて男とディナークルーズすんだよ」

「はぁ?何勘違いしてんの?俺がすみれと行くから2枚ともちょーだいって話じゃん」

「なんだそっちかよ。やんねーよ。1年以内に一緒に行くヤツ決める」

「ちぇっ…じゃあ有効期限の1週間前までに決まらなかったら譲ってね~」


それだけ言うと青峰さんの返事も聞かずに勝手に話をまとめてデザートを取りに行ってしまった。

ホント…非常によくお食べになる

「そーいやお前さ、よくケーキ屋行ってんの?」

「え?ケーキ屋さんはあんまり行かないですけど、ケーキも売ってるカフェならちょこちょこ行ってます。なんでですか?」

「あいつそこのパティシエだぜ」

「え⁉うそ⁉見たことないから全然知らなかったです…」


今度ケーキ買うときに会えたらおいしいって伝えようって決めた


ゲームが終わってからの歓談時間のほとんどを青峰さんと話してて時間が過ぎるのはあっという間に感じた


こんな風に男の人と話したの…初めて


いつもならこういう時は大我とずっと一緒で他の男の人とは絶対に口を利かなかった


なんで…?

どうして青峰さんと話すのに抵抗がないの?

それどころか二次会が終わってもう会えないってことに胸がぎゅっとなった


違う

こんなの、あたしじゃない

会わなければきっと元通りに戻れる

これは絶対に違う

直感が確信に変わろうとすることに必死で抵抗した
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