第3章 確信
「ブッフェのときびっくりしたわよね。ごめんね。ほんとに怪我がなくてよかった」
「怖い思いをさせてしまってすまなかったのだよ。」
真太郎も玲子先生も悪くないのに謝ってもらったことにこっちが申し訳ない気分になる
「式場からはちゃんと謝罪もしてもらったし、なによりも青峰さんが助けてくれたからあたしは本当に大丈夫。気にしないで」
2人の晴れの日に汚点を残したくない
「あのねーみどりん聞いて‼大ちゃんがみさきには優しいの!なんか変なの!」
「ちょっと‼何言ってるの⁉別にあたしに優しいって訳じゃなくて、初対面だから気を使ってくれてるの!それより黒子君とテーマーパーク行くんでしょ?」
もー…大声でそんなこと言われたら恥ずかしい…
それに幼馴染のさつきがそんなことを言うと勘違いしてしまいそうになるからやめてほしい
もうこれ以上喋らせたくなくて話題を変えた
「うん♡みどりん、玲子さんありがとうございます。テツ君と一緒に行ってくるのでお土産楽しみにしててくださいね」
ほんと、さつきって可愛い
こんなに可愛い幼馴染がいるのに青峰さんは何とも思わないのかな?
それとも黒子君とライバルだったとか?
あたしには関係のないことだけど、さつきみたいなかわいい子と幼馴染だったら好きなるんじゃないのかなって思って色々考えてたら突然青峰さんに話しかけられた
「一人百面相か?」
「あ…いえっ…その…さつきの事を考えてて…」
本当はちょっと違うけど完全なウソでもない
「さつき?あいつがどーした?」
聞かれるなんて思ってなくてびっくりしたけどいきなりストレートには聞けないからオブラートに包みまくって核心は分からないように答えた。
「さつきってほんと可愛いですよね」
「可愛いか?あれ。女の言う可愛いは理解できねー。ガキの頃から一緒だから特別可愛いとか思ったことはねぇな。なんつーんだろ……どうでもいい存在ではねぇけど俺にとっちゃ口うるさい幼馴染でしかねぇな。お前だって火神のこと男として見てねぇだろ?」
「あ、確かに。どうでもよくないけどかっこいい男の人って感じではないです。なんてゆうか片割れって感じで…」
「だろ?でもアイツ、異様な程モテるぜ。アメリカじゃモテまくってんのにみんな断るからゲイじゃねぇかって言われてるくらいだ」