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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


びっくりした

まさか日向さんとリコさんが結婚してたなんて…


「じゃあちょっと色々聞かせてほしいんだけど、手術したって?」

「はい。脚の手術だったんですけど…」

手術の経過とリハビリが始まったこと、制限はあるけどトレーニングを開始していいこと、このガリガリの体をどうにかして常に40キロをキープしたいことを伝えた。


「なんか…気持ちわかるな。あたしもみさきちゃん程じゃないけど結構痩せてて…中々太れなかったから。痩せてて羨ましいって言葉が嫌いだった」


同じだった

こっちは痩せてたいなんて思ってなかったし、何度も言われるのは逆につらかった


「あたし術後にさらに痩せて、筋肉も落ち切っててほんとただのガリガリになっちゃって…即効性はなくても徐々に戻したいって思ってるんです」

「そうね!太るのも痩せるのも徐々にってとこが大事‼その心構えでいてくれるならみさきちゃんさえよければあたしにちょっとやらせてくれない?」

「いいんですか?」

「もちろん‼最初は体の負担を最小限にゆるーく筋トレとストレッチから始めて食事アドバイスと一緒にやっていきましょ!心臓の方のこの先の予定はもう出てる?」


「はい。9月に検査して問題なければ少し制限が緩くなるみたいで3か月ごとに検査して心機能を測って問題なければ1年後からは普通にどんな運動も大丈夫です」


ゆっくり話を聞いてくれて大切なとこはちゃんと赤い字で書いて真剣に悩みを聞いて相談に乗ってくれることがすごく嬉しかった


仕事のことも食事のことも理解を示してくれて、長期スパンでやるなら無理は禁物だから、できることをできるときにしっかりやるってスタンスでいてくれたからあたしもできることは精一杯頑張れるって思えた


カウンセリングルームから見えるプールには青峰君がいて、景虎さんと日向さんに何かを言われながらトレーニングをしてる


「青峰君、変わったわね」

「そうなんですか?」

「青峰君たちは中学時代からキセキの世代って呼ばれてた。勝つことが絶対って理念の下で中学生らしく純粋にバスケを楽しむってことを許されなかった。才能がありすぎたせいで彼らの心が置き去りにされて内部崩壊を起こした」


前に少し聞いた青峰君の後悔してることってことはこの時期のことだと感じた

美緒に少し聞いためちゃくちゃだったって時期とも重なる
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