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最愛 【黒子のバスケ】

第18章 劣等感


side青峰


みさきの元気がなかった理由はトレーニングのために行ったところのせいだってのは分かった。

トレーニングの理由は人それぞれだし合う合わねぇはあるから合わなかった理由を車で聞いたらあんまり言いたくなさそうだったけど一応話してくれた。


無理して通うなんて言わなくてよかった。


心臓に負担をかけるなってことは医者から言われててそれを言ってんのに甘えとか言い訳とかそんな事じゃ済まねぇだろ。


手術前のみさきは華奢だけど綺麗に鍛えられた体だった。

みさきの体質であれだけ筋肉をつけるってことは相当努力してるしストイックにやった結果だってのは明らかだった。


命を危険にさらしてまで鍛えなきゃいけねぇ精神ってなんだよ。ふざけんな。


景虎さんとこならカントクがパーソナルトレーナーだし、本人も高校んときはさつきにいじられるぐれぇ真っ平で細身だったけど今はそうでもねぇ。


だからみさきの気持ちを分かったうえで無理なくやってくれる気がした。



ジムについてカントクと自己紹介して日向が来るとお互い目を見開いて驚いてた。


「知り合いか?」

火神の先輩だし知り合いでもおかしくはねぇけどみさきが日本にいたのはすげぇ短い間だしみさきは別にバスケ部と関わりがあったわけじゃねぇから意外っちゃ意外だった。

「うん。帰国したばっかの時髪の色黒くしてもらったから」

「あえっ⁉青峰と知り合いなん?」

「はい。てゆうか…日向さん、リコさんと結婚したんですね」

「おー。つか火神の幼馴染だっつってたけど青峰とも知り合いだったとは、驚いたぜ」

知り合いじゃねぇよ。
もっと深い関係ってやつだ。

「火神はただの幼馴染だけど俺は知り合いじゃねぇよ。みさきは俺の女だ」

「は⁉青峰と付き合ってんの⁉」

悪りぃか
何驚いてんだよ。

似合わねぇみてぇな顔でこっち見んじゃねぇよ。プッツンメガネのくせに。


「はい…」

「いや、他にもいい奴いるだろ!火神とか!」

ダメに決まってんだろーが‼‼
何言ってんだこのアホ‼‼


「え、あたしは青峰君がいいです。大我は…やめときます」


今日すげぇ頑張れるわ。

“青峰君がいい”


あー可愛い。
天使


「じゃあ行きましょ!青峰君顔気持ち悪いわよ」


うっせーな…


「後でな」

「うん!頑張ってね」
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