第3章 Chime2
あれから何回か顔を合わせるうちに段々と打ち解け、今では次の配達まで時間があると玄関先で少しだけお話する仲になった
お兄さんの名前は東峰旭さん
年はわたしの2つ上で、この運送会社に入社して5年目になるらしい
中学からずっとスポーツをしていたことも聞いた
最初はオドオドしながら話していたけど今では時折目尻を下げて笑うあの優しそうな顔を見せてくれる
因みに一人称は僕ではなく俺らしい
沢山話すようになってから少しずつ一人称は俺に変わっていった
そしてそんな東峰さんとお話がしたくて、ネット通販をするようになったのだった