第10章 Chime8
そのままゆるゆるとされる会話や体温にだんだんと重くなる瞼
ゆったりとした眠気に抗わずそのまま意識を手放した
ふと目を覚ますともうお昼近くで、わたしはベットにリエーフはソファに寝ていた
あのまま寝てしまったわたしをベットに寝かせてくれたのだろう
そして時計を慌てて確認する
今日は配達がお昼過ぎの予定なのだ
慌ててリエーフを起こしお腹が空いたと言うのでご飯を作り片付けが終わる頃にはそろそろ指定の時間になっていた
リエーフも今日はよく話にでる翔陽という友達と遊びに行くようで支度をすると帰るようだった
とそこにチャイムが鳴り宅配便ですと東峰さんの声
少し緊張してしまう自分に平常心と心の中で唱えているとリエーフと目があう
一瞬真剣な顔をした気がしたが気のせいだったのかすぐ明るい声で俺が出るー!と勢い良くドアを開ける
「お水届けにきまし、た…」
「えっと、あれ烏野の」
「灰羽?」
え、
知り合い??
三人で固まっていたが先に動いたのはリエーフだった
「じゃあ名前、いってきます」
と言うと軽くわたしを引き寄せ頬に唇をあて満面の笑みで出ていった
取り残されたわたしと東峰さんは驚きやらなにやらでまた固まったがいつまでもお水を持っていたら流石に重いだろうと慌てて部屋に招き入れる