第9章 Chime7
お店を完全に閉めて結局3人でご飯に行くことになった
「名前ちゃん何か食べたいものある?」
「なんでしょう…ラーメン食べたい気分です」
「いいねぇラーメン!旭もラーメンでいい?」
「おう」
今日はラーメンの気分
女子だってたまにはこってりが食べたくなるんです
すいすいと歩いていくスガさんに着いて歩けば隠れ家のようなこじんまりとしている味のある雰囲気のラーメン屋さんに着いた
「大将ー3人ね!」
「あいよー!奥のテーブル使いな!」
「ありがと大将」
スガさんも東峰さんもよく来るのか慣れた様子で席に着く
ちなみに目の前はスガさん
隣に東峰さん
「あ、かなり種類があるんですね」
「そう!激辛まであるから気に入ってるんだ」
………そうだったスガさんはかなりの辛党だった
東峰さんは何が好きなんだろうか
「二人とも決まった?」
味が気に入ったらまた来ればいいし今日は挑戦せずに好きな豚骨にしようかな
「「これにします(する)」」
重なった声と指差す写真
どうやら東峰さんも豚骨が好きらしい
暫く東峰さんと豚骨談議を繰り広げていると一番に届いたのはスガさん激辛担々麺"辛さマシマシマシ"だった
真っ赤でドロドロしているスープからポコポコと気泡が弾け禍々しい雰囲気さえ漂っているようにも思える
……ほんとうにこれを食べるのだろうか