第9章 Chime7
「おーい名前ちゃんなした?」
明るめな声と共に目の前で軽く振られた大きい手に慌てて顔を上げる
そうだ、今はバイト中だった
「すみませんスガさん!なんでもないんです!」
いそいそと業務に戻り作業を続けるが頭を空っぽにしようにも考えてしまうのはリエーフのこと
一時は丸く収まったように思えたけど、本当にこれでよかったのだろうか
そしてハッとまた深い思考に落ちていたことに気付き慌てて手を動かす
そんなわたしをスガさんが心配そうな目で見つめていた事には気付かずに
「ありがとうございました!」
バイトも忙しさのピークを過ぎ落ち着いてきた頃、スガさんが電話をかけてくると裏に行った
3分ほどで戻ってきたスガさんがこちらに満面の笑顔でピースを向けてきたがどうしたのだろうか
取り敢えずスガママ可愛いです
「いらっしゃいませ………っ!」
それから10分ほとたったときだった
「えっと、お疲れ様名字さん」
「お疲れ様です東峰さん」
バイト先にまさかの東峰さんがきた