第9章 Chime7
翌朝
目が覚めるとベーコンと卵の匂いがした
一足先に起きたリエーフが朝食を用意してくれているらしい
「おはよ、リエーフ」
「ん、おはよ名前」
いつも通りのリエーフでふと安心する
二人でいただきますして食べた朝食がなくなる頃にしたり顔のリエーフが話し出す
「俺幼馴染としてのこの距離は変えるつもりないから、これからも遊びにくるし泊まりに来るから覚悟してて」
「うん」
「あ、あと相手の男が俺の認められるヤツじゃなかったら全力で邪魔するから」
「え"」
「付き合ったらちゃんと紹介してねー」
「…えぇ」
「けってーじこうだから」
「はい…」
何か色々突っ込みたいけど、まず決定事項くらい漢字で書けるようになろうよ
後片付けをしていればあっと言う間に家をでる時間になった
電車で登校するリエーフは少し先に出るらしい
「じゃあ、いってきます」
リエーフの好きは受け取れなかったけど
幼馴染としての好きは変わらないみたいで嬉しかった
だから今日は全力の笑顔で送り出そう
「行ってらっしゃい!」