第6章 Chime4
それから暫くして練習が終わり、各自解散する人や自主練をする為にお昼を食べ始める人などにわかれた
リエーフがお弁当を求めて尻尾を振る犬のように駆けてきたので
夜久さんも一緒にお昼を食べる事にした
そしたら何故か黒尾さんもきた
リエーフは嬉しそうにおいなりさんをほうばり
夜久さんと黒尾さんはコンビニで買ってきた物を食べている
「で、はじめましてだよね、名前ちゃんであってる?」
「あ、はいそうです、はじめまして」
「あれ?黒尾会うの初?」
「ふろおはんにはあはせはくなはっはんえふ」
「「食ってから話せ」」
「リエーフ汚い」
「むぐ…黒尾さんには合わせたくなかったんです!」
「なんでだよ!!」
そんなふうに3人で盛り上がっているなか、わたしは楽しい人達だなぁと爆笑する夜久さんを眺めながらリエーフが食べていなかったプチトマトを自分の口に放り込んだ
「そういえば名前、弁当は?」
「リエーフの作ってるときの味見で結構お腹いっぱいになってしまったんで作らなかったんです」
「あれ、名前朝にダイエット中だから我慢って言ってたじゃん」
「リエーフ黙りなさい」
いい感じに答えたのにサラッとリエーフに暴露された
ダイエット中だけどそれを他の人に知られたくない乙女心を知りなさい!まったく…
「ぶひゃひゃひゃひゃ」
え、なに
「うわ、相変わらず黒尾その笑い方キモい、名前の顔見てみ?ドン引きだよ」
今の声黒尾さんの笑い声なの?
…変な人だなぁ
「黒尾さんって猫被ってればモテそうですよね」
「…………」
「「ブフッ!」」