第17章 私の癖
コンコン
爆「入れ。」
轟「ッ!!?………も居たのか。」
言われるまま部屋に足を踏み入れたオッドアイ。
その瞳は私を捕え揺らいだ。
私と勝己を見比べた後、少し距離をとり同じくベッドの上に座った。
爆「てめぇ何勝手に人のベッドに座ってんだよ!!!」
轟「座るとこ此処しかねぇだろ。」
爆「退け!!!半分野郎はこっちだ!」
どっしりと腰掛けていた椅子から立ち上がる。
別に焦凍が隣でも気にしないが、勝己なりに気にかけてくれてるのだろう。
先の彼と同じように少し距離を置いて座った勝己は深く溜め息を吐いた。
轟「で、何か用か?」
爆「何でてめぇはそんなに偉そうなんだよ……!!!」
『ま、まぁまぁ勝己も落ち着いて…。えぇっと、本題に入ると焦凍に聞きたいことがあると言うかお願いしたいと言うか……。』
轟「の頼みなら何でも聞くぞ。部屋を同室にして欲しいのか?今すぐに先生に頼んでくるからちょっと待ってろ。」
スタスタと扉の前へ向かう紅白頭を必死に引き止める。
おめでたいのは頭だけにしてくれ。
話が進まない。
爆「チッ。……単刀直入に聞く。に嫌がらせをする理由を教えろ。」
この人も会話のクッションというものを知らないのか。
居心地が悪い私はちらっと当人を見やる。
心なしか怒っているようだ。
轟「誰だそいつ。場合によっちゃあ……いや、言うまでもなく凍らせてやる。」
爆「お前だよ!!!!!」
私は一体全体何故コントを見せられているのか。
ボケ担当である冷たくない蕎麦が好物の轟焦凍は呆けた顔をしていた。
轟「俺が嫌がらせしてるのか?」
爆「だからそうだっつってんだろ!!いい加減分かれや半分野郎が!!」
轟「んなことしてねぇぞ。」
爆「してんだよ!!」
轟「する訳ねぇだろ。」
一方ツッコミ担当爆豪勝己はこれでもかと言うほど手のひらから火花が散っている。
夏になったら花火が出来るね、なんて絶対言えない。