第17章 私の癖
理不尽に怒られた私は素直に言うことに従った。
そして連れてこられたのは勝己の部屋。
爆「ここなら俺しか居ねえ。」
『つまりは話せと?』
爆「そうに決まってんだろ!!いちいち言わせんな。」
『勝己もいちいち怒らないの。』
爆「チッ。」
このまま立っているのも居たたまれないのでベッドの上に座らせてもらうことに。
もう一度舌打ちをした勝己は机の椅子にどっしりと腰をかけた。
『私さ、焦凍に何かしたかな?』
爆「あ"?んなもん知らんわ。」
『少し前から嫌がらせみたいな事されてて………。』
爆「はぁ!?早く言えや!!!あの半分野郎が………。今度こそ許さねぇ。ぶっ殺してやる。」
手のひらから火花を散らして戦闘態勢に入る。
今にも部屋を飛び出さんとする彼の袖を引っ張った。
しばらくすると冷静になったようで再び議題が戻る。
爆「で、何されてんだよ。」
『やたら髪の毛くれたり、爪を切ったかと思えばその爪を机の上に置かれたり………あとは焦凍が汗を拭いた後のタオルで私の顔を拭いたりとか。他にも色々。』
爆「気持ち悪りぃ。つかそれいじめじゃねぇか。」
『うん。でもそんなことする人じゃないし何か理由があると思うんだよね。そう考えたら私が何かしちゃったのかなーって。』
爆「めんどくせぇ。直接聞きゃいいだろうが。」
貧乏ゆすりが収まらない彼はスマホをポケットから取り出すと何やら操作をし始めた。
『えっと、もしかして……』
爆「呼んだ。」
『ですよね。』
どんな理由があるにせよ今の焦凍の行動はやはり気分の良いものではない。
だが折角雄英高校に来たのだ。
お互い仲良くやっていきたいし何より事を荒立てたくはない。