第17章 私の癖
はぁ、と最近癖になり始めている溜め息を吐く。
爆「辛気くせーツラやめろ。うぜえ。」
共同スペースのソファーの隅に体育座りをする私。
テレビの音とそれに伴うみんなの笑い声がBGMのようだ。
そんな中私は無表情である。
爆「おいっ!てめぇ聞いてんのか!」
頬を摘まれた痛みを感じ辺りを見渡せば吊り上がった赤い眼。
『どうしたの?』
爆「どうしたの?じゃねーんだよ!!この間から幸薄そうな顔しやがって!」
『いや、生まれた時からこの顔。』
爆「チッ!……そういう意味じゃねぇに決まってんだろ!?溜め込むなっつってんだよ。」
彼はどうしてこうも心配しています、と素直に言えないのか。
声を荒げたせいで乱れている呼吸。
腕組みをした勝己はとてつもなく偉そうに見える。
でもこれが絵になるんだよなぁ……なんて呑気に考えていれば突然腕を引っ張られた。
『ちょっ、何!?どこ行くの!?』
爆「うるせぇ!!黙ってろ!」