第4章 顔を制する者は世の中を制する
轟「爆豪と寝たのか?」
『えっ!?……あ、うん。』
彼女の返答を聞くなり黙り込んだ轟はしばらくすると再び口を開いた。
轟「いつもか?」
『ううん、昨日だけだけど。』
轟「じゃあ今日は俺とだ。」
『えっ?』
今の話の流れから何故そこへ辿り着くのか。
女子よ、悲鳴を上げるぐらいならば誰か彼にビンタしてくれ。
などとは口には出さないが非現実的過ぎると人は冷静になるものだ。
『……理由を聞いても?』
轟「の温もりを感じながら寝たい。」
私の耳がおかしいのかはたまた彼の頭がおかしいのか。
助けを求めるべく隣の席の爆豪君を見やると勢いよく立ち上がった。
爆「こいつは今日も俺と寝んだよ!!!分かったら諦めろ、半分野郎!」
轟「じゃあ明後日だ。」
爆「明後日も俺とだ!!」
轟「明々後日。」
爆「ふざけんじゃねぇ!やんのか!?」
轟「と寝るには勝負しなきゃいけねぇのか?」
『ストーーーップ!!!』
白熱?してきたところをそこそこ大きな声で区切る。
明らかに不服そうな二人はさておき傍観者達へ振り返った。