第1章 豪雨の中で…
寄棟の屋根のみで壁面の無い東屋では横殴りの豪雨を避ける事も出来ず、俺も女も先程と変わらず濡れそぼり続ける。
それにも構わず俺は乱暴に女の小袖も襦袢も……着ている物を全て剥ぎ取った。
不思議なのは、そうまでされても女が大して抵抗しない事だ。
啼き喚き「止めてくれ」「許してくれ」と叫ばれれば俺の心も身体も鎮まったかもしれぬ。
だが、無表情のまま全裸で立ち尽くす女のぐっしょりと濡れた身体は、直ぐにでもしゃぶり付きたくなる程に俺を滾らせた。
「貴様は未通女だと聞いた。
本来であれば大切に丁寧に抱いてやるべきなのだろうが
俺はそういった生温い行いが出来ぬ男だ。
…………許せ。」
つい先程剥ぎ取った腰紐を手に取って、俺は女の両手首を頭上に持ち上げると、東屋の柱に括り付ける。
「暴れるなよ。
出来るだけ苦痛は与えたくはない。」
「んっっ……」
言うや否や女の全身に手を這わせ、突き出た乳房の先端を吸う。
主張し始めた突起を執拗に強く吸い上げれば、女は眉を顰めぴくぴくと身体を揺らした。
俺の両手は女の背後に回り、柔らかで弾力のある尻を左右に割ってその先へ。
人差し指で窄まりを、中指と薬指でその前にある秘裂を擽ってやれば、豪雨に濡れて冷えた女の身体に熱が籠もって来るのが分かる。
身体中を滴る雨粒とは違う粘着質な液体が溢れ始めたのを指先に感じれば
「貴様……名は何という?」
俺は自然に女に問うていた。
「………。」
素直に答える辺り…も満更ではないのだなと、俺は北叟笑む。