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【DNH企画】豪雨の先に…【イケメン戦国】R18

第1章 豪雨の中で…


「………貴様、死ぬつもりだな?」

ここで漸く女はびくりと身体を弾ませた。

「俺がこの手を放せば、その落とした懐刀で喉を突くか?
 未だ燃え盛る屋敷に飛び込むか?
 それとも俺に………斬られるつもりだったか?」


「…………殺して。」

そう呟く女の声は震えている。

「お願い……私を殺して。
 父が領民達にした非道な行いを償うには……
 もう………」

「父御が俺に斬られた事は恨まぬのか?」

「………恨むなんて…」

「更に貴様自身も父御と同様に
 命を持って為て償おうと言うのだな?」

「………自分では勇気が…出なくて。
 貴方に斬られたかった。」

俺を見上げる女の目にじわじわと涙が浮かぶ。

だがその涙は溢れ落ちる前に豪雨に流されてしまった。


「その心意気や、良し!」

俺は女の手首を掴んだまま庭先に在る東屋へ向かう。

「………何を?」

不安さも顕わに問い掛ける女の顔も見ず、俺は言い放った。

「命を棄てるのであれば、
 その身体を俺に捧げてからでも遅くはあるまい。
 その前に、死ぬ気など失くす程の悦楽を与えてやろう。」
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