第7章 あなたと共に
ユリアは思う。
この約二年。
こんなにも愛を感じてしまうようなセックスをしたことがあっただろうか。この庭師は自分には感情は無いだろうが、自分は……
この男が好きだった。
数時間前までは八つ当たりのような事をしてしまったが、たったこんな数時間で自覚するとは。
エルヴィンが、好き。
形ではあるが夫がいるし、その妻の自分。しかも相手は庭師。到底叶うわけがない想い。
ユリアはごりごりと擦られながら、身体に鳥肌を立てた。
「あぁあ……気持ちい……っ」
「ぐ……っ……」
一生懸命に身体を丸めながらユリアに近付くエルヴィンと、それに応えるユリアは昂る快感を感じる。
キスをして身体が震えたかと思うと、抱き締め合いながらエルヴィンの口内に声を留め、絶頂を迎えた。
ググッときつく抱き締め合い、息が苦しくなって離れて、またどちらともなく近付き貪り合う。
エルヴィンはユリアが達してすぐだというのにまた腰を動かした。ユリアはうっとりとしながら、エルヴィンから滴る汗に指を伸ばした。その指を掴み、エルヴィンが噛む。それさえにも反応してしまう身体はもう本当に引き返せないまでに互いを求め合った。
激しく出入りを繰り返すソレにユリアはまたぶるっと震えてエルヴィンの胸元に顔を埋めた。
「ん、はっ……えるび……んっ、ぎもぢいっ……い"っ……ぐ……ぅ……またい"っぢゃ……」
「出、すぞ……!!孕め……、っ」
ビクッと膣とモノが同時に激しい痙攣を起こした。
精子を卵巣へと送り込むように膣が収縮し、モノを一生懸命締め付けている。
ユリアはエルヴィンの身体に足を巻き付けて首にしがみつき、エルヴィンはユリアの身体を逃がしはしないと、逞しい腕で捕らえた。
二人は同時に快感の渦に飲み込まれ、しばらくそのまま動かず、キスだけをした。
しばらくキスをして、エルヴィンがゆっくりと腰を引いてモノを抜き取る。
すぐ様大量の熱い精液が溢れ出した。
「すごい量……」
「……これで後戻りは出来ない」
「これでいいの、これで」