第6章 歪んだ二人の向かう先
ユリアはエルヴィンの顔を掴み、自分に向かせてゆっくりと言って聞かせた。
「無能な部下を庇うと、あなたの美しいお身体全てが私の“作品”になってしまいますよ?」
「……構わないさ。私は何も知らない」
また、エルヴィンから手を離して髪を掴んで床に打ち付けた。鈍い音と、喉の奥から潰れたようなエルヴィンの声が聞こえる。
「なあ、言っちゃえよ。本気でヤるよ?」
鼻から血を流し、無言のまま薄ら笑むエルヴィンを目だけで見て、鼻を鳴らして立ち上がった。
カートに乗せた道具を迷わず選び、戻ってきた。
「団長は何をしたら一番嫌なんでしょうか」
手にしているのは細い管のようだ。
「私ってね、仕事で拷問をしているんですが、趣味でやっているところもあってですね。実は前からあなたの身体を弄ってみたくて仕方がなかったんです」
徐ろにエルヴィンのズボンに手をかけ、ベルトを外す。
「今回幻滅はしましたが、初めて出会った時からファンだったんです……だから今日は二人きりで嬉しい」
ボロリと零れたモノ。形も整わぬ柔らかいモノの先を指で拡げ、「上手にパックン出来るかな」と楽しげに管を亀頭の先、尿道からモノの中に挿入していった。
苦痛に顔を歪めるエルヴィンを、笑いながら反応を楽しんでいるユリア。
「あっ、あ、出ちゃってますよ……ほらぁ……」
管が膀胱に到達したのか、割と勢いのある尿が管から排出されていく。
「ああ……可愛い……んふっ、はぁっ…………え?嘘、団長、恥ずかしいんですかあ?ふふっ、えっ、どんな気持ちですか?排泄のコントロールをあなたの年に全然満たない兵士にされて、どんな心情でいらっしゃるんですかぁ!?」
ユリアはエルヴィンの顔を見ながら捲し立てるように次々と質問をした。エルヴィンは動じていないようなフリをしていたが、どうしても多少は屈辱的な感情で顔が歪む。