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エルヴィン裏作品集

第4章 性的趣向



エルヴィンの瞳が揺れた。

「君は本当に厭らしい顔をするね」

エルヴィンはユリアの目元から頬を親指で撫でる。
その時もシャッター音が部屋に響いた。どうやら一定の間隔で自動撮影されるよう設定されているらしい。ユリアは気にもとめずにエルヴィンの動作に感覚を集中させていた。

「もっと見せてくれ」

「・・・うん」

「じゃあ、舌を出して。・・・もっと、恥ずかしがらずに。そう、いい子だ」


おずおずと差し出されたユリアの舌を、エルヴィンは指で掴んだ。

シャッター音が響く。

「綺麗で可愛らしい舌だね。舐めたいよ」

エルヴィンの言葉にユリアは頷き、顔をクイッと上げる。エルヴィンは少しだけ驚いていたが、近付いてユリアの舌に唇を寄せて吸い、次第に舌を絡ませた。

柔らかい舌がべロリとユリアの舌を舐め上げた。

「エルヴィン、口を開けて」

ユリアの言葉にエルヴィンは従う。ユリアはエルヴィンの口に舌を侵入させて歯や上顎、舌を自らの舌で撫でた。

エルヴィンの息が荒い。勿論ユリアも。

エルヴィンの頬に両手を添えて夢中でキスをする。

絶えずシャッターも切られ、また後からエルヴィンに客観的に見られてしまう快感も合わさり、下腹部が疼き始める。

時たま離れて息を整えてはまたキスをしていると、エルヴィンの掌が後頭部を押さえてきて、交代と言わんばかりに濃厚なキスをする。

唇は歯で軽く噛まれ、舌を愛撫され、口内を舌が蠢き、犯す。

息が出来ずにエルヴィンの胸を押すが、エルヴィンは唾を舐めとるのに夢中で気が付かない。

漸く隙を見つけて顔を背けると、余裕のない顔のエルヴィンが肩で息をしながらユリアを見ていた。

「変態・・・」

「ふ、お互い様だろ」

ユリアの顎に伝った涎をエルヴィンは吸い、舐めとった。

「ユリアの唾は甘くて美味しい。クセになりそうだ」

「はっ・・・気持ち悪・・・」

嘲笑して言えば、エルヴィンは気にしない様子でユリアの顎から喉元にキスをしつつ、次第に下へと降りていき、ユリアをソファーに横たわらせて両腕を上げさせた。


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