第4章 性的趣向
「何・・・するの」
「俺は君の脇が好きなんだ」
「本当気持ち悪・・・っひゃ!?」
脇をべロリと舐め上げ、腕の方まで舌を這わせた。
また戻ってきて分厚い唇を動かしながら脇を細かく舐めていく。
「や、だ・・・えるび・・・止めて、お願いっ・・・脇・・・恥ずかしい・・・からぁ!」
「俺は平気だ、気にするな」
「そういうんじゃなくてっ・・・」
温かい舌や唇が脇を愛撫し、くすぐったさと羞恥が混ざり合い、徐々に甘い声が出る。
「本当に美しいな、君は」
「ん、んっ・・・ひゃ・・・あ・・・」
脇で感じることに戸惑いつつも、ユリアはエルヴィンの手が足を撫で始めたのに気が付く。
「俺なんかが君に触れることが出来る日が来るなんて夢みたいだ」
「なんで・・・そう思うの・・・」
「出会った日のこと、覚えてるかな。プールサイドを歩いていた君は、照りつける太陽の中で白い肌を惜しむことなくさらけ出し、おまけにあんな表情を俺に見せた。“女神だ”、そう思ったよ」
「水着の子なら他にも居たじゃん・・・てか本当に言ってることヤバ・・・」
「君だから」
ユリアの批判を遮り、目を見つめ合わせた。
「君だからだ。正直、スクール水着なら誰にでも反応はしていたんだ。君と出会ってすぐもね。だが君をファインダーや液晶越しに見ていると、すぐに水着だけでなく、君自身に魅力があることに気が付いたよ。それからは君の水着姿は俺のオカズだ」
「は・・・」
「君は?撮られながら濡らしていたようだが、学校の水着を着て、見られて撮影されていたからか?それとも他に理由が?」
ユリアの唇を親指で弄びながら問いかけ、指を離す。
「それは・・・」
「それは?」
「・・・エルヴィンだから・・・濡れちゃったんだと思う・・・多分」