第3章 性的好奇心
「エルヴィンのじゃないからヤダよ……てかいつ買ったのコレ」
「内緒。な、頼むよ」
そう言ってキスをする。仕方ない、と玩具を手に取る。
そしてエルヴィンに見せるように玩具を舐める。
口に含んでしゃぶりつきながらエルヴィンに目線を送り、口から出せば涎が糸を引いてポタリと腹に落ちた。そのまま膣口にあてがい、ゆっくりと体内へと埋め込んでいく。
「ん、く……」
エルヴィンの程ではないが、しっかりと異物感を感じる。
自分で気持ちのいい場所を探り、見つけるとそこを執拗に擦る。その場所を中心にビリビリと淡い電流のような快感が走る。
だらしなく開いた口から涎が垂れた。
しばらく弄る、だが、なかなか達せずにいれば突然玩具が震え、ユリアは驚いて身体を強く揺らした。
「ひ、あっ!?」
エルヴィンが手元に何か持っている。リモコン、のようだ。
ユリアは身体を震わせながら、縋っていた壁をずり落ち、エルヴィンを睨むように見ながらバイブレーションに身を善がらせる。
「俺のじゃなくても良さそうだな」
「や、あ……やだ……あっ」
陰毛が無いだけでこんなにもダイレクトに刺激が伝わるなんて。ユリアはつい股に意識を集中してしまい、再び達しかける。だがエルヴィンは達することを許さず、絶妙なタイミングでスイッチを切り、刺激をやめる。
それを何度も、何度も行う。
散々焦らされ、おかしくなりそうなユリアが涙と鼻水を流してベッドに這いつくばってエルヴィンに懇願する。
「え、るびんっ……イキたい……イかせて、もう我慢出来な……い、お願い、イかせてぇ……」
「“ソレ”でイキたいのか?……ん?」