第3章 性的好奇心
ベッドルームをのドアを開けると、ラフな格好をしたエルヴィンがユリアの好きなキャンドルに火を灯しながら支度をしている。火を着け終わったエルヴィンがこちらを向く。
「ユリア」
低く色気を纏った声が身体にまとわりつくようだ。
その声に誘われ、ベッドルームへ足を踏み入れ、ドアを閉めた。夫婦の部屋は鍵が付いている。鍵を閉めた。
パタ、パタ、とスリッパの音が鳴る。
どちらともなく近付き、エルヴィンはユリアの腰を引き寄せ、ユリアはエルヴィンの首に腕を伸ばし、互いに引き寄せ合いながら口付けた。
「ユリア、愛してる」
「私も愛してる」
エルヴィンが身体にキスをする。跪いて、手の甲や太もも、尻。
「綺麗だよ」
「嘘だ……」
「何故?」と聞き返すエルヴィンはユリアに手を絡めて、骨盤の辺りに目を伏せてキスをしている。
「だって……子供たちを出産してからはお腹ももうこんなに弛んでるし、胸も……」
「ユリアはそういうが、今のユリアは女性として魅力的過ぎるくらいだよ。前は可愛い女の子。出産してから初めてセックスした時、今まで感じたことがないくらいにユリアを“綺麗だ、魅力的だ”って感じた」
絡めた手にキスをする。