第3章 性的好奇心
「……よし、終わったぞ」
「お風呂!!」
ユリアは間髪入れずベッドを降り、バスルームへ向かった。ドアを開け、バスルームにある鏡で自分の姿を見た。
「無い……」
すっかり幼い印象になった自分の股。守るものが無いソコは、成人なのに無毛ということだからか、自分の姿なのに身体の奥で厭らしい気持ちが芽生える。
「すごい……無い……」
シャワーを出しながらジェルを洗うが、ツルツルとして肉感がリアルに感じられる。自分の股じゃないみたいだ。
シャワーの水圧にさえ、普段守られている場所が無防備に刺激されて少し擽ったい気持ちよさがある。
「こんな状態で、エルヴィンの……を、挿れちゃったら……私…… 」
呟いた所で、バスルームのドアが開いた。
「どうだ?案外悪くないだろう」
「ひゃ!!ビックリした……う、うん!!まあまあかな!! 」
突然の事に焦り、剃ったのはエルヴィンだが咄嗟に股を隠す。
「すぐ行くからベッド行ってて!」
「ふ、分かった。早くな」
エルヴィンは何やら勘違いをしているような笑みを含んだままドアを閉めた。ユリアはシャワーを止めて体を拭き、バスルームを後にした。