第18章 懺 悔
「だがこれは私の償いでもあるんだ、償わせてくれるな?」
「償い、無くて、いい、からっ……抜いて、お願い……私には、恋人が……いるから、愛してる人が……」
ジャンの笑顔や、足の間に座って背中を預けて一緒にテレビを見たり、キスをした時間。早く会いたい、早く。
「だから、やめてください……」
涙が零れた。
エルヴィンの動きは止まっている。ユリアはエルヴィンの顔を見て、血の気も涙も引いていった。
笑っている。その笑顔に目を奪われたまま、ユリアは再び始まった律動に喘いだ。
「あ、あぁっ、んく、や、だあっ……!」
「はっ、やはり若い膣は狭くて柔らかく、吸い付いてくる。君の母とも交わったが親子でも膣の形は違う。君の膣の方が私のペニスと相性がいいらしい」
吐き気が込み上げる。
「ところで、君の御両親は少し変わった性癖は無かったか?妻が犯されていながら、夫である君の父はペニスがイキり勃っていた。寝取られの趣味なんかあって、よく知らない男が家に来たりしていなかったか?」
ユリアはついに顔を横に逸らして嘔吐した。それでもエルヴィンは律動をやめない。
「可哀想に、変態の御両親に、私と結ばれず、快楽を教われずに今まで生きてきたユリア。本当に可哀想だ、私が一生可愛がってやる。今の恋人で満足出来るのか?“コレ”を知って、果たして君は何も知らない可愛い女の子でいられるのか?」
ぐぢゅ、ぢゅっ、と卑猥な音が狭い告解室に響く。身体の中をビリビリと淡い快感が走り、エルヴィンは狭いスペースに座るユリアの身体を再び抱き上げてから告解室から出る。
連れてこられたのは聖堂。ここでお祈りを神に捧げる。
神を前にしてエルヴィンはユリアを寝かせ、再び自らをユリアの中へと埋めた。
「いや、いやあっ!!」
「私は神の化身なんだぞ、受け入れろユリア」
「いやだ、助けて!!誰か!!」
「誰も来ないさ、君を待たせている間に施錠してある。今居るのは私達と、神だけだ」